平均寿命は延びている
日本人は、食生活の改善や医療技術の進歩によって、年々平均寿命が延びています。
男性で80歳、女性で87歳となっていますが、65歳以降の人の寿命を見ると、89歳まで生きる人が多いです。まさに人生100年というのも現実的になってきており、寿命が延びてれば、老後資金もより多く必要となります。
老後はどのように暮らすか?
気になる老後資金は、老後をどのようにして暮らすかでも、算出金額が違ってきます。
新社会人の時のように、節約して切り詰める場合、逆に余裕を持ってある程度の生活レベルを維持して暮らすのでは、違ってきます。もしも老後夫婦二人で生活するとなると、最低限の暮らしでは月額22万円、ゆとりを持って生活するならば月額35万円が必要です。どのように暮らすにしても、最低限月額20万円以上は確保しないと、生活は厳しいと言えます。
もしも、単純に毎月22万円必要として、60歳でリタイアして、89歳まで生きると仮定すると、年間264万円、30年間で7,920万円が必要です。これは健康であると仮定した場合であり、病気になり医療費がかかる、介護しないといけないとなると、月に5万円や10万円は余計にかかります。ゆとりある暮らしだと、89歳までは、1億2,564万円必要です。
年金ももらえますが、やはりある程度の貯金は必要となります。最低限の暮らしをするならば3,000万円程度、ゆとりある暮らしをするならば、9,000万円程度は、貯金が必要です。
ただこの計算は平均なので、これよりも少ない人や多い人もいます。しかし最近の統計データを見ると、少しずつ老後の生活費は増える傾向にあり、月額で数万円さらに必要かもしれません。
貯金を増やさないとならない
60歳または65歳の定年で退職するとして、正社員であれば退職金をもらえます。
退職金は、大学卒で2,000万円程度、高卒で1,000万円程度となっており、中小企業だとさらに少ないです。このために、退職するまでには、少なくとも1,000万円から2,000万円の貯金がないと、退職金と合わせて、老後資金を確保するのは難しいです。
30年間毎月5万円貯金すると、1,800万円になります。これぐらいの貯金を行えれば良いですが、若い頃ほど、毎月5万円の貯金は難しいでしょう。そのため、お金を増やすために、早くから投資などを行うべきです。株やFXでも良いですが、その他にも投資信託や国債もあります。早く行うべきと言うのは、必ず投資をすれば失敗するので、年を取ってからでは挽回できないからです。
老後に始めたとしても、お金を失っても給料としての収入はないので、破産する可能性が高いです。